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2馬力ボートでロックフィッシュ釣り!~9.8馬力編~

船舶検査体験記

免許不要の2馬力ボートからステップアップして約3年,初めての船舶検査に行ってきた。現在2馬力に乗っている人がこれらかステップアップするときの参考になるかもしれないので紹介してみようと思う。

小型船舶にも様々な種類があり,それぞれ検査制度や登録制度が違う。検査制度の詳しくはJCI(日本小型船舶検査機構)のHPにある「検査制度」のページを見てもらうのが一番確実だと思うので,こちらを参照してほしい。

とりあえず簡単に説明すると,私のボート「ジョイクラフト:JEL-325」と「マーキュリー:シープロ9.8馬力船外機」の組み合わせだと6年ごとに「定期検査」という精密な検査を受ける必要があり,その中間である3年のときに「中間検査」と呼ばれる簡易検査を受けなければ,航行することができなくなってしまう。

自動車に例えると船舶検査は自動車の「車検」と同じで,これを受けないという事は「無車検運行」という事になってしまうわけね。

今回私が行ったのは「中間検査」という簡易検査の方だ。

検査の申請

船舶検査の時期が近づいてくると,JCI(日本小型船舶検査機構)から通知が来た。

封筒内を見てみると,検査の段取りが見えてくる。私の環境の場合は,こういった順番で準備を進めていく。

  1. JCIへ電話して検査の日時を決める
  2. 検査料を入金する
  3. 必要書類を検査の1週間前までに郵送する
  4. ボートや船外機,法廷備品など必要なものを積んでJCIへ行く
中間検査の案内封筒
船舶検査の案内封筒

封筒の中には「船舶検査のご案内」が入っていて,ボートの詳細と検査の種類,検査の時期が書かれている。

私のボートは検査の有効期間(満了日)が今年の9月なのだが,検査の期間は6月~12月の6ヶ月間となっている。

車の場合だと車検は1ヶ月前から受けられるが,今回来た中間検査の場合は,検査満了日の前後3ヶ月,つまり検査できる期間が6ヶ月と長い。

係留船の場合だと検査官が現地に出向いて検査を行うらしく,自分の都合だけでなく相手のスケジュールにも合わせなければならない。そういった事もあって長めの設定なのかもしれない。

船舶検査の日程などが書かれた紙
船舶検査のご案内

受付を完了するため書類一式をJCIへ郵送するのだが,書類に検査日を記入する欄があるため,まずは検査日を決定しなければならない。

検査は平日のみ&予約制なので,JCIに電話をして検査の日時を決める。電話の中で受付の人が「どちらへ検査に行けばいいですか?」みたいに言ってきたので「持ち込みです」と回答。

検査の日時が決まったら,封筒内の「船舶検査申請書」を記入する。

記入用紙「船舶検査申請書」

封筒内に入っていた書類の中に「自主点検整備記録」という最近行った船外機の整備について記録する書類も入っていた。これも記入して郵送する。

この書類に書いてある内容はJCIで審査され,一部の検査が省略されることもあるらしい。

申請用紙「自主点検整備記録」
記入用紙「自主整備点検記録」

検査官の人に係留場所まで来てもらう人は「船の位置略図」を記入して郵送する。私の場合は持ち込みなので記入しない。

申請用紙「船の位置略図」
記入用紙「船の位置略図」

次に検査料を入金する。封筒内に払込の用紙が入っていて,名前や金額も印刷されていた。

私のボートの場合,中間検査は5100円,定期検査は11600円になる。車の車検と比較すると,随分安いのね。

支払いは郵便局でしかできない用紙になっているが,JCIホームページから銀行振り込みの振込用紙をダウンロードすることもできるようだ。

入金用紙「振替払込受付証明書」
振替払込受付証明書

書類一式が準備できたら送られてきた返信用封筒に入れて郵送する。
入れるものは,

  • 船舶検査申請書
  • 自主点検整備記録
  • 船の位置略図(持ち込みなので入れなくても良いかも)
  • 振替払込受付証明書
郵送用封筒

持っていくもの準備

「中間検査」を受けるにあたり,当然だけど不合格にならないよう万全の準備をしたい。

ボート本体はエア漏れがないこと,各部の強度が適切に保たれていることなどチェック。特にゴムボは生地を貼り合わせて制作されているので,接着剤の劣化による生地の剥がれが起こりやすいので気を付ける。あとはボート本体に最大搭載人員と救命胴衣の格納場所を表示していなければならない。船外機の方は,オイル漏れや水漏れなど機構の不良が無く,始動性や吹け上がりなど調子が良ければ大丈夫だ。

ちなみに検査前日はボートで釣りに行ってきたので,釣りをしながら問題ないことを確認してきた(笑)。

私のボートが中間検査を受ける場合,ボート本体と船外機以外に持っていくものは以下の通りとなる。ちなみにこれらは,出船時に積んでいなければならない備品だ。

  • 船舶検査証書
  • 船舶検査手帳
  • 救命胴衣(定員分)
  • 救命浮環
  • 信号紅炎(期限切れ注意,携帯電話エリアのみ航行で申請すると携帯で代用可)
  • 係船ロープ(2本)
  • アンカー
  • アンカーロープ
  • バケツ(消防用の認定品)
  • 黒色球形形象物
  • 工具一式(ドライバー,スパナ,プライヤー,プラグレンチ)
  • ライセンスプレート(ボート本体に付けるナンバープレートのようなもの)

救命胴衣や救命浮環などは,船名か船舶番号などが書かれていなければならない。持っていくものなどはボートの種類や航行区域などによって変わるので注意。また,念のため持って行ったが,パドルとかイスなどは不要のようだ。

2馬力ボートからステップアップを考えている人,意外と荷物が多くなることを覚悟しておいた方がいい…。けっこう面倒だ(笑)。

検査当日

いよいよ検査日。JCIの仙台支部へ持ち込み。

住所:宮城県塩釜市貞山通3-4-6

日本小型船舶検査機構 仙台支部
日本小型船舶検査機構 仙台支部

10:00からの予約だったがボートを膨らます手間などを考えて9:30に到着。2階の受付で船舶検査証書と船舶検査手帳を出し,検査できるよう自分で準備を進める。

JCIの1階が検査場になっているので,ボートを膨らまして…。

船舶検査のためボートを膨らます
ボートを膨らまして船体の準備

船外機を自分で水槽にセットする。

昨日の釣りの疲れも残っている中でボートと船外機の準備…。加齢を感じる瞬間がある(笑)。

船外機を検査場の水槽に取り付け
船外機の準備

確認してもらう備品類を,見やすいように並べる。

航行時に搭載する備品類

検査官の人が来て中間検査が始まる。

ボートと船外機は同一の機種なのかを本体についているプレートで確認。船外機はエンジンを掛けて安定していればすぐに終了。あとは一つ一つの状態や船名などの記入漏れ,有効期限が切れていないかなどをチェックしていく。

ライフジャケットは中身を取り出して中の状態をチェック。ここでちょっとした出来事が。

検査官:「船名か名前が書いてないよ?」

私:「あ,外側のカバーに書いてあります」

検査官:「ああ,分かりました。大丈夫です。」

ダメにはならなかったけれど,よく考えてみると海に転落して膨らんだ時,外側のカバーって外れて無くなるんじゃないか?だとしたら,やっぱり中の本体にも書いてないとダメだよね?と思い,中にも書くことにしました。

っていうか,中に書く場所があることを知らなかった(笑)。

検査官:「合格です。特に指摘事項はありません。」

検査終了から10分程度で新しい船舶検査証書と船舶検査手帳が発行された。船舶検査証書は新しいものと差し替えだが,船舶検査手帳は古いものに「更新により無効」という赤い印が押されて返却された。

船舶検査証書と船舶検査手帳

次の定期検査まで有効のステッカー(検査標章)を2つもらえた。本来ボート本体に貼るべきものなのだが私のボートは見やすい場所に貼ることが出来ないのでライセンスプレートに貼り,ボートに取り付けている。

ライセンスプレート

ライセンスプレートには3つのステッカーが貼られているが,このうち右端にある検査の有効期間を表示するステッカーが…。

古い検査標章

令和5年12月までにアップデート!

やったー,これでまた3年乗れるぜ!でも…,そろそろボート本体が限界のような気もするが(笑)。

新しくなった検査標章